カッシーナ・イクスシー(Cassina ixc)について

1927年、イタリアのロンバルディア州ミラノで、チェザーレ・カッシーナとウンベルト・カッシーナ兄弟によって、カッシーナ社が創業されました。カッシーナ家は17世紀から続く木工職人の家系で、当初は教会の木製家具の製造を中心に活動していました。しかし、1940年代に入り、外部の建築家やデザイナーとの協業を始めました。最初のパートナーは、ミラノ工科大学で建築を学んだデザイナー、フランコ・アルビニでした。彼らはいくつかのアームチェアを共同で制作しました。その後、ジオ・ポンティとの協力で、豪華客船アンドレア・ドリア号の家具やインテリアデザインを手がけ、手工業から工業生産への転換を果たしました。

特筆すべきは、1957年に発表された「スーパーレジェーラ」という、指1本で持ち上げられる世界で最も軽い椅子です。これはジオ・ポンティとの共同作業であり、カッシーナの世界的な注目を集めるきっかけとなりました。この成功を受けて、カッシーナは才能あるデザイナーや建築家とのコラボレーションを積極的に推進しました。1964年には、「イ・マエストリ(巨匠たち)コレクション」を開始しました。その中の「683チェア」はイタリア工業デザイン協会の権威あるコンパッソ・ドーロ賞を受賞しました。その後も、カッシーナはコンパッソ・ドーロ賞を受賞する作品を生み出し続け、企業としても高い評価を得ました。2015年からは、ミラノを拠点に活躍する建築家/デザイナーのパトリシア・ウルキオラがアートディレクターに就任しました。彼女は過去の名作をアーカイブ資料から更新し、新作とコーディネートするなど、独自の世界観を持ったインテリアを構築しました。

カッシーナの名作

LC4(エルシー4)

LC4

LC4(エルシー4)は、人間の体のラインに合わせて緻密にデザインされた背のカーブが特徴的な1人掛けソファです。このソファは、しっかりと身体を支えることができるため、「休養の機械」とも称され、広く人気を博しています。1929年にサロン・ドートンヌで初めて披露されました。近代建築の巨匠であるル・コルビュジエ、ピエール・ジャンヌレ、シャルロット・ペリアンによってデザインされました。弓形のパイプをずらすことで、寝る角度を自由に調整することができます。

この作品は、独創的で革新的なデザインと優美なボディラインを持っており、80年以上の歳月を経てもなお、世界中で最も有名な寝椅子として知られ、20世紀を代表する家具の1つとされています。

キャブチェアー

キャブチェアー

1977年に発表された以来、キャブチェアはイタリアンモダンデザインを代表する椅子として、多くのメディアで絶賛されています。この椅子は、イタリアの最も影響力のある建築家・デザイナーの一人であるマリオ・ベリーニ氏によってデザインされました。

キャブチェアの画期的な特徴は、金属のフレームに高級感溢れる厚革のジャケットを被せるという構成です。このフレームと厚革の組み合わせにより、背もたれが身体にフィットし、抜群の座り心地を実現しています。また、カッシーナ独自の厳格な基準をクリアした最高級の鞣し革は、使い込むほどに身体に馴染み、味わいを深めていきます。

ヌーヴォラ ロッサ ブックシェルフ

ヌーヴォラ ロッサ ブックシェルフ
ニューヨーク近代美術館のコレクションに12点もの作品が収蔵されている、イタリアの巨匠であるヴィコ・マジストレッティがデザインした本棚です。この本棚は、70年代を代表する作品の一つです。

折りたたむと非常にコンパクトに収まりますが、その機能性と美しいデザインが特徴です。本を並べるだけでなく、パーテーションとしても利用でき、本体自体も美しいオブジェとして鑑賞することができます。組み立て時には、一番上と下の棚をビスで固定するため、強度的にも優れています。また、複数並べて使用すると、壁面がグラフィカルに飾られます。

フローインセル システムソファ

フローインセル システムソファ
2018年のミラノサローネでデビューした「フローインセル システムソファ」は、氷山や海洋の風景をインスピレーションにして生み出されました。このデザインは、ミラノを拠点に活躍する女性建築家兼デザイナー、パトリシア・ウルキオラによるものです。アシンメトリーなフォルムと斜めに走るステッチが特徴で、部屋の中心を飾ることができる一品です。

背もたれやシートの前部分が傾斜しているため、座る人は自然な姿勢で寄りかかりながら足を前に伸ばすことができます。そのため、まさに「リラクゼーションの島」と呼ぶにふさわしい、心地よい空間を演出します。

マラルンガ

マラルンガ
1973年に発売されて以来、絶大な人気を誇るアイテム。このソファは、ヴィコ・マジストレッティによる最高傑作の一つであり、2018年のミラノサローネでも新作とともに注目を集めました。価格帯も2人掛けで100万円台と、カッシーナの中では手ごろな価格設定です。

このソファの特筆すべき点は、内部構造に革新的なスティールインサート骨組みモールドウレタンを初めて採用したことです。この革新的なアプローチにより、従来のソファの概念を覆す作品となりました。また、シートごとに背もたれがハイバック・ローバックに変更できる機能や、美しい多面的なデザインも大きな特徴です。

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