「三人掛けソファです」と伝えても、本体の大きさや構造までは分かりません。同じ呼び方でも、肘掛けの張り出し、脚の高さ、背もたれの形、リクライニング機構の有無など、搬出時に確認したい条件は異なります。
相談前にそろえたいのは、外形寸法、取り外せる部品、内蔵された機構、搬出経路の4つです。ただし、確認のためにソファを持ち上げたり、脚や背もたれを試しに外したりする必要はありません。基本は「外す」より「今の状態を記録する」ことです。
動かす前に、ソファの「外側」を3方向から測る

採寸は、ソファをいつもの位置に置いたまま始めます。幅、奥行、高さを同じ単位で記録し、おおよその数値なら「約」と添えてください。製品名や三人掛けという呼び方だけで寸法を推測せず、現物を測るのが基本です。
幅・奥行・高さの基準をそろえる
- 幅:左右の肘掛けなどを含む、最も外側から反対側の最も外側まで
- 奥行:通常の状態で、前方へ最も出ている部分から背面の最も後ろまで
- 高さ:床から、背もたれやヘッドレストを含む最も高い位置まで
脚付きなら、脚を含めた高さを記録します。クッションは強く押しつぶさず、普段の形に近い状態で測れば十分です。メジャーの端と目盛りが分かる写真も残しておくと、どこを基準に測ったか伝えやすくなります。
壁際や狭い場所では、無理に背面へ入らない
背面と壁の間に手が入らない場合は、ソファを一人で引き出さないでください。側面から確認できる範囲を測り、「背面側は採寸困難」とメモします。メーカーや型番が分かり、取扱説明書などに外形寸法が記載されている場合は、その情報も現物の写真と一緒に伝えられます。
リクライニング部分を広げた寸法も、無理に作動させて測る必要はありません。閉じた状態の外寸と、リクライニング機構があることを分けて記録します。
外せる部品と機構は、分解せず状態別に残す

脚や背もたれが外れそうに見えても、確認のための分解は避けます。固定方法が見えない部品や、工具を使わなければ外せない部分は、「取り外し可否不明」と記録すれば構いません。
部品は「外れる・不明・外れない」で断定しすぎない
取り外せる部品として伝えやすいのは、普段から持ち上げて外している座面クッションや背クッションです。脚、肘掛け、ヘッドレスト、背もたれについては、次のように状態を分けます。
- 工具を使わず、普段から外している
- 固定金具やねじが見えるが、自分では外していない
- 固定方法が見えず、取り外せるか分からない
- 本体と一体に見える
すでに外して保管している部品があれば、部品単体の写真と個数も残します。外せるか試す目的でソファを傾けたり、底面へ手を差し入れたりするのは避けてください。
リクライニングやベッド機構も別欄にする
機構は「あるかどうか」に加え、手動式か電動式か、何席分が動くかを分かる範囲で記録します。電源コードやアダプター、側面のレバーや操作部は、位置関係が分かる写真が役立ちます。ソファベッド、収納部、可動式ヘッドレストがある場合も同様です。
故障している、動作を確認していない、コードが見当たらないといった状態は、そのまま記載します。採寸のために無理に動作確認をする必要はありません。
搬出経路はソファではなく「狭くなる場所」を追う

搬出経路は、ソファの設置場所から建物の外まで順番にたどります。通れるかどうかを自分だけで判断するのではなく、狭くなる場所、曲がる場所、段差がある場所を記録するのが目的です。
室内から屋外まで、区間ごとに確認する
- 設置している部屋の出入口
- 廊下の最も狭い部分と曲がり角
- 玄関扉の開口部と靴箱などの張り出し
- 集合住宅の共用廊下、エレベーター、階段、踊り場
- 建物の出入口から屋外へ出るまでの段差や門扉
扉は、枠の端から端ではなく、開けたときに実際に使える部分を測ります。ドアノブ、手すり、照明、下駄箱など、幅や高さを狭める固定物があれば写真に含めます。曲がり角は一方向だけでなく、手前と進行方向の両方が分かる写真を残すと形状を伝えやすくなります。
ソファの外寸より開口部が狭くても、寸法だけで搬出の可否を断定することは避けます。向きを変えられる余地や構造上の分離可否など、追加確認が必要になるためです。
採寸のために通路へ仮置きしない
消防庁の家具転倒防止に関する案内では、地震時の家具類の転倒・落下・移動を防ぐための対策が紹介されています。政府広報オンラインの防災準備も、災害が起きる前の日頃の備えをまとめています。
回収相談のための採寸でも、固定状態を変えたり、出入口や通路へソファを移したままにしたりする必要はありません。今ある位置から確認できない場所は「未確認」とし、経路側だけを測ってください。
写真とメモを一つにして、相談先の判断材料にする

集めた情報は、写真だけ、寸法だけに分けず、一つのメモにまとめます。写真には「本体全体」「側面や背面」「部品や機構」「経路の狭い場所」という役割を持たせると、重複を減らせます。
三人掛けソファの相談メモ
- 設置場所:戸建て・集合住宅、階数、エレベーターの有無
- 外形寸法:約 幅○cm×奥行○cm×高さ○cm
- 外せる部品:クッション○個、脚は不明など
- 機構:手動・電動リクライニング、ソファベッドなど
- 現在の状態:破損、動作未確認、電源コードの有無など
- 経路:最も狭い場所の寸法、曲がり角、階段、段差
- 写真:本体全体、部品と機構、各経路
分からない項目を推測で埋める必要はありません。「脚は外れそうだが未確認」「背面は壁際で撮影できない」のように、確認できた範囲を明示します。相談先によって追加で求められる情報や確認方法は異なるため、このメモだけで回収方法や搬出可否が決まるとは限りません。
依頼前によくある質問を確認したい場合は、不用品回収に関するFAQを参照できます。情報がそろった段階で相談する場合は、お見積り依頼フォームに外寸、部品、機構、搬出経路を分けて記載してください。
三人掛けソファの記録で優先したいのは、分解して小さく見せることではなく、現在の大きさと状態を正確に伝えることです。一人で動かさず、確認できない点も含めて相談材料に残しておきましょう。