スゴイ!クリーニングはもういらない?自分で出来る洗濯術

上手に使い分けたい「洗濯機洗い」と「手洗い」の基本
洗濯物がたまったカゴをそのまま、洗濯機に入れていませんか?それぞれの衣類には洗剤選びや水温、下処理など必要なことがいくつかあります。洗濯機に入れるだけ、クリーニングに出すだけではもったいないです。毎回クリーニングに出していた衣類でも自分で洗えるものも多くありますよ。
洗濯機洗い
まず、洗い方をチェック!手洗いしたほうがいい素材はないか、色移りしそうな組み合わせがないか確認しましょう。そうしたら下処理です。ワイシャツなどは部分用洗剤を衿の部分に、ネットに入れたほうがいいものはきちんと入れましょう。そして、洗濯機に。
ポイント
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洗い方
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洗剤 | 洗濯物に合わせて使う洗剤を選ぶ | 洗う衣類によって、合成洗剤か、弱アルカリ製か中性かなどと、適した洗剤か違ってくるので確認すること |
水温 | 30℃のぬるま湯が洗濯にはピッタリ | 汚れがよく落ちるのは30℃以以下のぬるま湯。冬場でも25℃くらいあるので是非活用しましょう |
コース | 適したコースを選んで使いこなす | やさしく洗う手洗いコースなど、さまざまなコースがあるので、すすぎや脱水を使うか上手に使いこなしましょう |
衣類の量 | 詰め込みすぎず表示より少なめに | 洗濯機の容量の7~8割で!詰め込みすぎると洗いムラが出てくるほか、洗濯槽が正しいく動かず故障の原因になります |
手洗い
水や洗剤の影響を受けやすい素材や形、色の衣類は手洗いします。手洗いの表示があっても、洗濯機も手洗いコースで洗えるものもありますが、なるべくなら実際に手洗いしたほうが安全です。手洗いの種類も知っておきましょう。また、脱水も洗濯機に任せがちですが洗う量が少ない場合は、”手脱水”も活用してみて下さい。やさしく押すや、押し絞り、タオルドライなどの方法があります。
① ②
③
洗い方
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①もみ洗い | コットンや麻など丈夫な素材向きの手洗い法です。両手で衣類をもち、強くもむように洗えば頑固な汚れまでよく落ちます |
②押し洗い | 汚れた部分が水に触れるようにたたみ、洗濯桶の中で押す、ゆるめるを何度か繰り返し行います。セーターなどの厚手のものを洗うときに |
③振り洗い | 洗剤液につけたまま、衣類を前後左右に振り動かして洗う方法。シワになりやすいシルクや、薄手のブラウスなどに向いています |
正しい意味を確認しよう、衣類の絵表示
あの表示は何?どんな意味?などと衣類の絵表示には誰もが1度は目にしたことがあると思います。でも、いざ意味は?と聞かれるとなかなか答えられないものですよね。ここで正しい意味を確認しておきましょう。また、内容の重要度によって、必ず表示するものとそうでないものがあります。
また、最近では海外の衣類も多くお持ちの方もたくさんいらっしゃるかと思います。よく見かけるのはISO(国際標準化機構)の絵表示です。とくに大事な服は洗う前に意味を調べておきましょう。
参考にして下さい、詳しく載ってます。:洗濯表示ISO表示一覧
Point① 洗濯する前に必ずチェック Point② 重要んな絵表示には表示義務がある Point③ 特定の文字や記号の付記にも注意 |
マメ知識 ドライマークと手洗いマークの場合、クリーニングに出さなくても洗い方を守れば家で自分で洗えます。40℃以下の水またはぬるま湯で洗濯機洗い、脱水まで終わったら日陰でつり干しすればOK! |
どれを使えばいい?洗剤の種類と役割
成分による分類
一番大きな分類が”合成洗剤と石けん”です。合成洗剤は石けんより溶けやすく、少量で洗えますが、石けんの液体タイプや洗浄力を高めたものあり使いやすいのがメリットです。
それぞれメリットとデメリットがあります。1回の洗濯で使う量に差があるので洗濯量が多ければ合成洗剤のほうが使いやすいです
![]() 合成洗剤 石油や油脂から作る界面活性剤をおもな洗剤成分とするものを合成洗剤といいます。洗濯用にかかわらず、市販の洗剤の多くが合成洗剤です |
![]() 石けん 石けんはヤシや米ぬか、牛脂などの油脂を主原料として作られてます。合成洗剤と同じく、石けんタイプと液体タイプがあります。 |
液体による分類
合成洗剤はさらに液性によって弱アルカリ性と中性に分けられます(石けんは弱アルカリ性)。洗浄力や衣類への影響の度合いに違いがあるので、素材応じて使い分けます。
弱アルカリ性洗剤と中性洗剤の違いは液中の水素イオン濃度が高いか低いか。洗浄力と素材への影響の強さとも比例します
![]() 弱アルカリ性 コットンや麻、合成繊維などの衣類を洗うときに使います。洗浄力を高めるため、タンパク質や皮脂、デンプン質の分解酸素を配合したものもあります |
![]() 中性 ウールやシルクなど、アルカリに弱いデリケートな素材を洗うための洗剤です。おしゃれ着洗いの洗剤といえば通常この中性洗剤のことです |
用途による分類
おもに使われる一般衣料用洗剤のほか、おしゃれ着用や部分洗い用、漂白剤など用途ごとにいろいろな洗剤があります。また、柔軟剤やのり剤など用途に合わせて上手に使いわけましょう。
種類
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おしゃれ着用 | ウールやシルク、アセテートなど、アルカリに弱い素材を洗うときに使われる中性洗剤です。洗濯時に起こりがちな縮みや型崩れなどを防ぎます |
部分洗い用 | 衿や袖口の汚れ、シミなど狭い範囲のしつこい汚れを落とすためのもの。手洗いに限らず、洗濯機に入れる前に汚れ部分に塗る使い方もあります |
漂白剤 | 通常の洗剤が汚れを包んで取り除くに対し、漂白剤は化学反応で色素を分解します。洗浄力がとても強いので、扱いには十分な注意が必要です |
柔軟剤 | 柔らかく、ふっくらと仕上げるために用います。そのほか、静電気を防ぐ、心地よい香りをつけるなどの効果もあります |
のり剤 | ワイシャツをパリッと仕上げるのり剤。繊維と繊維を接着して生地にハリとコシを出します。部分的に使うスプレータイプやアイロンと同時に使うタイプがあります |
その他 | シミ取り用のセットや、洗濯ジワを抑えるためのスタイリング剤、洗剤と柔軟剤をひとつにしたものなど、さまざまな製品が開発されています |
知っておきたい漂剤のこと
漂白剤は、日光や汗での黄ばみや黒ずみなど、普通に洗っても落ちない汚れを落としてくれます。漂白は化学反応で汚れえお分解し、大きくわけて酸化型と還元型のふたつにわかれます。おもに、家庭で使用するのは酸化型漂白剤です。さらに、酸素系と塩素系に分類せれます。洗剤と同時に使うならば塩素系漂白剤を選びましょう。
ココがPointo ・漂白剤は化学反応で汚れを分解する ・家庭用漂白剤は塩素系か酸素系 ・洗剤と一緒にしようするのは酸素系漂白剤 |
「混ぜるな危険!」ってなに? 塩素と酸素が混ざると、有毒な塩素ガスが発生します。塩素系漂白剤を使うときは、酸素洗剤や酢、クエン酸など酸を含むものと混ざらないように十分木をつけること。単独使用を守りましょう。 |
ここに注意! ・つけおき漂白は最長2時間まで!これ以上は布を傷つけることになります ・金属製部分はさびることも!ファスナーつきの衣類は塩素系、酸素系ともに使用しないこと |
塩素系 | 酸素系 |
![]() 塩素系漂白剤は、漂白力が強力で、しみや汚れだけでなく、染料の色も落としてしまいます。真っ白な衣類をすっきり仕上げたいときに最適。ただっし「エンソサラシ」の絵表示がついている場合は使えません。キッチンで使うタイプで除菌や除臭の効果もあります |
![]() 酸素系漂白剤は、効き目がおだやかで、衣類の色は変えずに、汚れだけを漂白します。基本的に水洗いできるものすべての衣類に使えるので、色柄物もOK。ただし、一部の輸入衣料などは色おちすることもあるので、初めて漂白するものは、目立たない場合でテストしてみて |
いろいろなタイプな漂白方法を知っておこう
全体の汚れには!
洗剤+酸素系漂白剤で
専用の投入口があれば、漂白剤用のほうへ入れて洗濯すればOK。専用口がない場合は先に水に洗剤と漂白剤を溶かして。
部分汚れの落とし方!
①ピンポイントで漂白剤えおつける
液状タイプの酸素系漂白剤を部分汚れに直接塗ります。
漂白剤が汚れにきちんとしみ込むように十分な量を使いましょう。
②放置しないですぐに洗濯機へ
塗り終わりましたら、時間を置かずに洗濯機で洗いましょう。
このとき、ほかの衣類をいっしょに洗っても大丈夫です。
しつこい頑固な汚れにはどうする?
①洗剤と合わせて衣類をつけ込む
落ちにくい汚れは、つけ置きで落とします。
洗剤と酸素系漂白剤の洗剤液をぬるま湯ぬ溶かし、衣類をつけ込みます。
②しばらくつけ置いて洗濯機orすすぎを
つけ置き時間の目安は30分~2時間ほど。そのあとは洗濯機にかけるが、水でしっかりすすいで下さい。
どうしても落ちない頑固な汚れは・・・
マメ知識 頑固汚れの最終手段はこれ! どうしても汚れが落ちない場合、白い綿か麻ならば、煮洗いという手段があります。これは、鍋に標準量の漂白剤、または洗剤と漂白剤を溶かして洗濯物をつけ、弱火で10分ほど煮る方法。そのあとにすすぎます。かなり頑固な汚れも落ちますが、布地が傷むので、あくまでも最終手段です。 |
定番衣類の洗濯の仕方
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しみ抜きのアイディア
しみをつけてしまったら、早めの対処が大切。どんな種類のシミか見極めて適した方法でしみ抜きすればきちんと落とすことができます。
外出先でのPoint 外出先でしみをつけてしまったら、ティシュを厚めに敷いてシミをつけた場所をそのうえにのせて当て布のかわりにし、別のティッシュに石けんを含ませます。シミの部分をよくたたき周りに広がらないように、ポンポンと押さえるのがコツです。浮いてきた汚れを取り、キレイなティッシュで水を含ませ石けん分を取り除いて下さい |
汚れの種類
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対処方法
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混合 | ミートソース・カレー・マヨネーズ・ドレッシング 水と油の混合で最も多いシミ |
台所用洗剤を古歯ブラシにつけてシミをたたき、水で洗剤分を除きます。もしくは、固形石けんをこすりつけてしばらくおいてから水で手洗いします。 |
油性 | バター・チョコレート・牛乳・口紅 水をたらすとしみ込まず素敵になるもの |
台所洗剤で古歯ぶらしにつけしみをたたき、落ちたら水でたたいて洗剤を取り除きます。牛乳などタンパク質が含まれるものは、お湯につけると固まるので、必ず水を使いましょう。 |
水生 | 醤油・ジュース・お茶・香水 水を一滴たらすとしみ込むもの |
ついてすぐなら、水をつけた布や古歯ブラシせシミをたたき下に敷いた当て布に移します。時間がたってしまったものは、台所中性洗剤えをつけたたき、落ちたら洗剤分を取り除いて。 |